かぽなーた〜高校数学オンライン問題集〜

高校数学の問題をたくさん集めた問題集です.授業と解説はYouTubeにアップロードしていきます.日々の演習に使ってください.センター試験で満点を目指す人を想定して作っていますが,文理問わず私大の入試レベルや国公立レベルの問題もどんどん出題し,解説していきます.意欲の高い高校2年生・高校1年生にもお勧めです.

【数学1】二次関数--最大・最小(2)

最大・最小(2)

 

今回のテーマ

二次関数の最大最小の2回目です.今回は,変域や関数に文字を含む問題に取り組んでいきます.センター試験だけでなく,二次試験や一般試験でも頻出なので,よく確認しておいてください.

  1. 定義域に文字が入る最大・最小
  2. 関数に文字が含まれる最大・最小

を扱います.定期試験などでは苦戦されたこともあるのではないでしょうか.一つ一つ丁寧に見ていきましょう.

 

授業動画はこちらをご覧ください

youtu.be

 


演習問題

$\fbox{1}\ 二次関数\ y = x^2 -2x + 2\ の,0 \leqq x \leqq a\ における最大値と最小値を求めよ.$

$\fbox{2}\ 二次関数\ y = x^2 -2ax + 4\ の,0 \leqq x \leqq 2\ における最大値と最小値を求めよ.$

$\fbox{3}\ 二次関数\ y = x^2 -2x + 4\ の,a \leqq x \leqq a+2\ における最大値と最小値を求めよ.$

CheatSheet

f:id:brian_tee:20190413015843p:plain
cheat sheet
 

演習解答

$\fbox{1}$
$\begin{align} y &= x^2 -2x + 2 \\ &= (x - 1)^2 + 1 \end{align}$
$最小値に焦点を当てると,定義域に軸であるx = 1が含まれるかどうか.$
$最大値に焦点を当てると,x = 0とx=aのどちらのときの値が大きいか.$
$の二つが大事な要素となる.$
問題1の関数
$したがって,今回の場合分けは,$
$\begin{cases} 0 \lt a \lt 1&\cdots① \\ 1 \leqq a \lt 2&\cdots② \\ a = 2&\cdots③ \\ a \gt 2&\cdots④ \end{cases}$
$である.$
$①\ \begin{cases} 最小値\ :\ a^2 - 2a + 2 &(x = a)\\ 最大値\ :\ (0)^2 - 2 \times (0) + 2 = 2 &(x = 0) \end{cases}$
$②\ \begin{cases} 最小値\ :\ 1 &(x = 1)\\ 最大値\ :\ (0)^2 - 2 \times (0) + 2 = 2 &(x = 0) \end{cases}$
$③\ \begin{cases} 最小値\ :\ 1 &(x = 1)\\ 最大値\ :\ 2 &(x = 0, 2) \end{cases}$
$④\ \begin{cases} 最小値\ :\ 1 &(x = 1)\\ 最大値\ :\ a^2 - 2a + 2 &(x = a) \end{cases}$

$\fbox{2}$
$\begin{align} x^2 - 2ax + 4 &= (x - a)^2 - a^2 + 4 \end{align}$
$より,軸はx=aであることがわかる.$
$まずは最小値を考える.軸が定義域に対してどこに存在するかで場合分けする.$
$場合分けは次の通り.$
$\ \ \begin{cases} a \lt 0 &(x = 0で最小)\\ 0 \leqq a \leqq 2 &(x =aで最小) \\ a \gt 2 &(x = 2で最小)\end{cases}$
$次に最大値を考える.両端点どちらかが最大値を取るので,ちょうど入れ替わる地点に気をつける.$
$\ \ \begin{cases} a \lt 1 &(x = 2で最大)\\ a = 1 &(x =0,\ 2で最大) \\ a \gt 1 &(x = 0で最大)\end{cases}$
$二つを合わせると,今回考える場合分けは,$
$\ \ \begin{cases} a \lt 0 &(x= 0で最小,x = 2で最大)\\ 0 \leqq a \lt 1 &(x= aで最小,x = 2で最大)\\ a = 1 &(x= aで最小,x = 0, 2で最大) \\ 1 \lt a \leqq 2 &(x= aで最小,x = 0で最大)\\ a \gt 2 &(x= 2で最小,x = 0で最大) \end{cases}$
$したがって,答えは,$
$\begin{cases} 最小値\ :\ 4\ &最大値\ :\ 8 - 4a &(a \lt 0) \\ 最小値\ :\ -a^2 + 4\ &最大値\ :\ 8 - 4a &(0 \leqq a \lt 1)\\ 最小値\ :\ 3\ &最大値\ :\ 4 &(a = 1) \\ 最小値\ :\ -a^2 + 4\ &最大値\ :\ 4 &(1 \lt a \leqq 2)\\ 最小値\ :\ 8 - 4a\ &最大値\ :\ 4 &(a \gt 2) \end{cases}$


$\fbox{3}$
$\begin{align} x^2 - 2x + 4 &= (x - 1)^2 + 3 \end{align}$
$より,軸はx=1であることがわかる.$
$まずは最小値を考える.軸が定義域に対してどこに存在するかで場合分けする.$
$場合分けは次の通り.$
$\ \ \begin{cases} a+2 \lt 1 &(x = a+2で最小)\\ a \leqq 1 \leqq a+2 &(x =1で最小) \\ a \gt 1 &(x = aで最小)\end{cases}$
$次に最大値を考える.両端点どちらかが最大値を取るので,ちょうど入れ替わる地点に気をつける.$
$今回は,軸がx=1で定まっているので,変域の中心に軸がくるタイミングに注意する.$
$\{a + (a + 2)\} \div 2 = a + 1 \ \ \cdots軸の中心$
\[\begin{align} a + 1 &= 1 \\ a &= 0 \end{align}\]
$で,最大値が入れ替わる.したがって場合分けは,$
$\ \ \begin{cases} a \lt 0 &(x = aで最大)\\ a = 0 &(x =a,\ a+2で最大) \\ a \gt 0 &(x = a+2で最大)\end{cases}$
$二つを合わせると,今回考える場合分けは,$
$\ \ \begin{cases} a \lt -1 &(x= a+2で最小,x = aで最大)\\ -1 \leqq a \lt 0 &(x= 1で最小,x = aで最大)\\ a = 0 &(x= 1で最小,x = 0, 2で最大) \\ 0 \lt a \leqq 1 &(x= 1で最小,x = a+2で最大)\\ a \gt 1 &(x= aで最小,x = a+2で最大) \end{cases}$
$したがって,答えは,$
$\begin{cases} 最小値\ :\ a^2+2a+4\ &最大値\ :\ a^2-2a+4 &(a \lt -1) \\ 最小値\ :\ 3\ &最大値\ :\ a^2-2a+4 &(-1 \leqq a \lt 0)\\ 最小値\ :\ 3\ &最大値\ :\ 4 &(a = 0) \\ 最小値\ :\ 3\ &最大値\ :\ a^2+2a+4 &(0 \lt a \leqq 1)\\ 最小値\ :\ a^2-2a+4\ &最大値\ :\ a^2+2a+4 &(a \gt 1) \end{cases}$

【数学1】集合と論証--論証

集合と論証--論証

 

今回のテーマ

集合と論証,最後のテーマは論証です.センター試験で問われることはあまり例がありませんが,対偶の扱い方,背理法の概念は知っておきましょう.

  1. 対偶証明法
  2. 背理法

の二つを扱います.
 

授業動画はこちらをご覧ください

www.youtube.com


演習問題

{\fbox{1}\ 次の各命題の,逆・裏・対偶を述べよ。また,その真偽を記せ。ただし\ a,b,x\ は実数とする。\\
( 1 )\ x=3\ ならば,x^2-7x+12=0\\
( 2 )\ 「a\gt 0\ または\ b\gt 0」ならば「ある\ x\ について\ ax+b\gt 0」\\
}

{\fbox{2}\ 次の命題を証明せよ。ただし,a,b\ は実数,n\ は自然数とする。\\
( 1 )\ a+b\geqq 2\ ならば,a,b\ の少なくとも一方は1より小さくない。\\
( 2 )\ ab=2ならば,a\not=0\ かつ\ b\not= 0\ である。\\
( 3 )\ n^2\ が奇数ならば,n\ は奇数である。\\
}

{\fbox{3}\ 次の命題を証明せよ。\\
( 1 )\ \sqrt{2}\ が無理数であることを証明せよ。\\
( 2 )\ 1+\sqrt{2}\ が無理数であることを証明せよ。\\
( 3 )\ \sqrt{3} +\sqrt{6}\ が無理数であることを証明せよ。\\
}

演習解答

{\fbox{1}\ 次の各命題の,逆・裏・対偶を述べよ。また,その真偽を記せ。ただし\ a,b,x\ は実数とする。\\
( 1 )\ x=3\ ならば,x^2-7x+12=0\\
逆:x^2-7x+12=0\ ならば,x=3\\
  偽である。 反例:x=4\\
裏: x\not=3\ ならば,x^2-7x+12\not=0\\
  偽である。 反例:x=4\\
対偶:x^2-7x+12\not=0\ ならば,x\not=3\\
  真である。 証明:x^2-7x+12\not=0\ より,x\not=3,4。\\
( 2 )\ 「a\gt 0\ または\ b\gt 0」ならば「ある\ x\ について\ ax+b\gt 0」\\
逆:「ある\ x\ について\ ax+b\gt 0」ならば「a\gt 0\ または\ b\gt 0」\\
  偽である。 反例:a=-3,b=-2,x=-1\\
裏:「a\leqq 0\ かつ\ b\leqq 0」ならば「全ての\ x\ について\ ax+b\leqq 0」\\
  偽である。 反例:a=-3,b=-2,x=-1\\
対偶:「全ての\ x\ について\ ax+b\leqq 0」ならば「a\leqq 0\ かつ\ b\leqq 0」\\
  真である。 証明:全ての\ x\ について\ ax+b\leqq 0\ が成り立つには,\ a=0,b\leqq 0であればよい。\\
}

{\fbox{2}\ 次の命題を証明せよ。ただし,a,b\ は実数,n\ は自然数とする。\\
( 1 )\ a+b\geqq 2\ ならば,a,b\ の少なくとも一方は1より小さくない。\\
この命題の対偶は,a\gt 1\ かつ\ b\gt 1\ ならば\ a+b\gt 2\ である。\\
a\gt 1\ と\ b\gt 1\ の両辺をそれぞれ足し合わせて,a+b\gt 2\ となるので対偶は真である。\\
従って題意の命題も真であることが示された。 \\
( 2 )\ ab=2ならば,a\not=0\ かつ\ b\not= 0\ である。\\
この命題の対偶は,a=0\ または\ b=0\ ならば\ ab\not=2である。\\
a=0\ のとき,ab=0\not=2であり,\\
b=0\ のとき,ab=0\not=2であるので対偶は真である。\\
従って題意の命題も真であることが示された。 \\
( 3 )\ n^2\ が奇数ならば,n\ は奇数である。\\
この命題の対偶は,n\ が偶数ならば,n^2も偶数である。\\
n\ が偶数であるとき,n=2k\ (k\in\mathbb{N})とかけるので,\\
n^2=(2k)^2=2(2k^2)であり,k\in\mathbb{N}より,2k^2\in\mathbb{N}なので\ n^2は偶数。\\
以上より対偶が真であるので,題意の命題も真であることが示された。\\
}

{\fbox{3}\ 次の命題を証明せよ。\\
( 1 )\ \sqrt{2}\ が無理数であることを証明せよ。\\
背理法により証明する。\\
\sqrt{2}\ が有理数であると仮定すると,\\
   \sqrt{2}=\dfrac{b}{a} (a,bは互いに素な整数,a\not=0)\\
両辺2乗して,\\
\begin{align}
&&2&=\dfrac{b^2}{a^2}\\
&&2a^2&=b^2\\
\end{align}\\}
{左辺は2の倍数なので,b^2\ は2の倍数である。\\
従ってb\ も2の倍数なので,b=2b'\ (b'\in \mathbb{Z})とかける。\\
これを上の式に代入して,\\
\begin{align}
&&2a^2&=(2b')^2\\
&&a^2&=2b'^2\\
\end{align}\\}
{右辺が2の倍数なので,a^2\ は2の倍数である。\\
これより\ a\ も2の倍数となるが,これは\ a,b\ が互いに素であることに矛盾。\\
よって\sqrt{2}\ は無理数である。\\
( 2 )\ 1+\sqrt{2}\ が無理数であることを証明せよ。\\
背理法により証明する。\\
1+\sqrt{2}\ が有理数であると仮定すると,\\
\begin{align}
&&1+\sqrt{2}&=\dfrac{b}{a} (a,bは互いに素な整数,a\not=0)\\
&&\sqrt{2}&=\dfrac{b}{a}-1\\
\end{align}\\}
{ここで,a,b\ が有理数であることから\ \dfrac{b}{a}-1\ は有理数であり,\\
(1)より\sqrt{2}\ は無理数なので,(無理数)=(有理数)となり矛盾。\\
よって\ 1+\sqrt{2}\ は無理数である。\\
( 3 )\ \sqrt{3} +\sqrt{6}\ が無理数であることを証明せよ。\\
背理法により証明する。\\
\sqrt{3} +\sqrt{6}\ が有理数であると仮定すると,\\
   \sqrt{3} +\sqrt{6}=\dfrac{b}{a} (a,bは互いに素な整数,a\not=0)\\
両辺2乗して,\\
\begin{align}
&&(\sqrt{3} +\sqrt{6})^2&=\dfrac{b^2}{a^2}\\
&&9+6\sqrt{2}&=\dfrac{b^2}{a^2}\\
&&\sqrt{2}&=\dfrac{b^2}{6a^2}-\dfrac{3}{2}\\
\end{align}\\}
{ここで,a,b\ が有理数であることから\ \dfrac{b^2}{6a^2}-\dfrac{3}{2}\ は有理数であり,\\
(1)より\sqrt{2}\ は無理数なので,(無理数)=(有理数)となり矛盾。\\
よって\ \sqrt{3} +\sqrt{6}\ は無理数である。\\
}

【数学1】二次関数--最大・最小(1)

最大・最小(1)

 

今回のテーマ

二次関数一つ目の山場である,最大最小を扱います.センター試験だけでなく,二次試験や一般試験でも頻出なので,よく確認しておいてください.

  1. 一次関数の最大と最小
  2. $y = ax^2$の最大と最小
  3. $y=ax^2+bx+c$の最大と最小

について解説・問題の出題をしていきます.
 

授業動画はこちらをご覧ください

youtu.be



演習問題

$\fbox{1}\ 次の関数が,(\ \ )内の変域を持つときの値域を答えなさい.\\ \begin{align}(\ 1\ )\ y &= 3x + 2 &(-2\leqq x \leqq 3) \\ (\ 2\ )\ y &= -x + 4 &(-1\lt x \leqq 5) \\ (\ 3\ )\ y &= (x-2)^2 + 2 &(1\leqq x \lt 4) \\ (\ 4\ )\ y &= x^2 + 6x + 4 &(-2\leqq x \leqq 1) \\ \end{align}$

$\fbox{2}\ 次の関数が,(\ \ )内の変域を持つときの最大値と最小値を答えなさい.\\ \begin{align}(\ 1\ )\ y &= x^2 + 2x +1 &(-2\leqq x \lt 4) \\ (\ 2\ )\ y &= -2x^2 + 6x &(-5\lt x \leqq 2) \\ (\ 3\ )\ y &= x^2 + 8x + 2 &(-8 \leqq x \leqq 0) \\ \end{align}$

$\fbox{3}\ 関数\ y=x^2+4x+k\ (-5 \leqq x \leqq 0)\ の最大値が7であるような定数kはいくつか.$

$\fbox{4}\ f(x) = (x^2+4x+1)^2 -2(x^2+4x+1) + 3\ の最小値を求めよ.$

$\fbox{5}\ x+2y =5\ のとき,x^2+4y^2の最小値はいくつか.$

CheatSheet

f:id:brian_tee:20190412173755p:plain
cheat sheet
 

演習解答

$\fbox{1}$
$(\ 1\ )\ y = 3x + 2\ \ \ (-2\leqq x \leqq 3)$
\[\begin{align} 3 \times (-2) + 2 &\leqq y \leqq 3 \times 3 + 2 \\ -4 &\leqq y \leqq 11\end{align}\]

$(\ 2\ )\ y = -x + 4\ \ \ (-1 \lt x \leqq 5)$
\[\begin{align} (-1) \times (5) + 4 &\leqq y \lt (-1) \times (-1) + 4 \\ -1 &\leqq y \lt 5\end{align}\]

$(\ 3\ )\ y = (x-2)^2 + 2\ \ \ (1\leqq x \lt 4)$
$\ \ 変域の中に,軸が含まれている.軸からの距離は\ 4\ の方が遠いので,$
\[\begin{align} 2 &\leqq y \lt (4-2)^2+2 \\ 2 &\leqq y \lt 6\end{align}\]

$(\ 4\ )\ y = x^2 + 6x + 4\ \ \ (-2 \leqq x \leqq 1)$
\[\begin{align} x^2+6x+4 &= \bigl(x+3\bigr)^2-9+4 \\ &= \bigl(x+3\bigr)^2-5 \end{align}\]
$\ \ 変域の中に,軸が含まれていない.$
\[\begin{align} \Bigl( \bigl(-2 \bigr) + 3 \Bigr)^2 - 5 &\leqq y \leqq \Bigl( \bigl(1 \bigr) + 3 \Bigr)^2 - 5 \\ -4 &\leqq y \leqq 11 \end{align}\]

$\fbox{2}$
$(\ 1\ )\ y = x^2 + 2x +1 \ \ \ (-2\leqq x \lt 4)$
\[\begin{align}y &= x^2 + 2x +1 \\ &=(x + 1)^2 \end{align}\]
$変域内に軸が含まれている.\\また,軸からの距離は4の方が遠いが,\\4は等号を含んでいないので,$
\[\begin{cases} 最大値\ :\ なし \\ 最小値\ :\ 0\ \ (x = -1) \end{cases}\]

$(\ 2\ )\ y = -2x^2 + 6x \ \ \ (-5\lt x \leqq 2)$
\[\begin{align}y &= -2x^2 + 6x \\ &=-2(x^2 - 3x) \\ &= -2\Bigl\{\Bigl(x - \dfrac32 \Bigr)^2 -\dfrac94 \Bigr\} \\ &= -2\Bigl(x - \dfrac32 \Bigr)^2 + \dfrac92 \end{align}\]
$変域内に軸が含まれている.\\また,軸からの距離は-5の方が遠いが,\\-5は等号を含んでいないので,$
\[\begin{cases} 最大値\ :\ \dfrac92\ \ \Bigl(x = \dfrac32\Bigr) \\ 最小値\ :\ なし \end{cases}\]

$(\ 3\ )\ y = x^2 + 8x + 2 \ \ \ (-8 \leqq x \leqq 0)$
\[\begin{align}y &= x^2 + 8x + 2 \\ &=(x^2 + 8x) + 2 \\ &= \bigl\{\bigl(x + 4 \bigr)^2 -16 \bigr\} + 2 \\ &= \bigl(x + 4 \bigr)^2 - 14 \end{align}\]
$変域内に軸が含まれている.\\また,軸からの距離はどちらも同じなので,$
\[\begin{cases} 最大値\ :\ 2 &(x = -8,\ 0) \\ 最小値\ :\ -14 &(x = -4) \end{cases}\]

$\fbox{3}$
$\begin{align} y &=x^2+4x+k \\ &= (x + 2)^2 - 4 + k \end{align}$
$下に凸な関数なので,最大値を取るのは変域の端点のうち軸から遠い方.$
$したがって,x = -5\ のときに最大値をとる.$
\[\begin{align} 7 &= \bigl\{(-5) + 2\bigr\}^2 - 4 + k \\ k &= 2 \end{align}\]

$\fbox{4}$
$X = x^2 + 4x + 1\ とおく.まずは,Xの値域を考える必要がある.$
$\begin{align} X &= x^2 + 4x + 1 \\ &= (x + 2)^2 - 4 + 1 \\ &= (x+2)^2 -3 \end{align}$
$したがって,X \geqq -3\ である.次に,$
$y = X^2 -2X+3\ について,X \geqq -3\ における最小値を考える.$
$\begin{align} y &= (X - 1)^2 - 1 + 3 \\ &= (X - 1)^2 + 2 \end{align}$
$変域\ X \geqq -3\ に軸を含むので,最小値は,2\ \ (X = 1)$
$また,X = 1\ となるxを次に求めていく.$
\[x^2 + 4x + 1 = 1\ となる\ x\ は,\\ \begin{align} x^2 + 4x &= 0 \\ x(x+4) &= 0 \\ x &= -4, 0 \end{align} \\ 最小値\ :\ 2\ \ \ (x = -4,0)\]
$※前半部分が書けているか確認してください.後半だけでは点になりません.$

$\fbox{5}$
$x + 2y = 5 より,x = -2y + 5$
$\begin{align} x^2 + 4y^2 &= (-2y + 5)^2+4y^2 \\ &= 8y^2 - 20y + 25 \\ &= 8\Bigl(y^2 - \dfrac52 y\Bigr) + 25 \\ &= 8 \Bigl\{\Bigl(y - \dfrac54\Bigr)^2 - \dfrac{25}{16} \Bigr\} + 25 \\ &= 8 \Bigl(y - \dfrac54\Bigr)^2 - \dfrac{25}2 + 25 \\ &= 8 \Bigl(y - \dfrac54\Bigr)^2 + \dfrac{25}2 \end{align}$
$以上より,y = \dfrac54 \ のときに,最小値\ \dfrac{25}2\ を取るとわかる.$
$なお,このときのxは,x+2y=5\ より,x = \dfrac52である.$
\[最小値\ :\ \dfrac{25}2\ \ \ (x,y) = \Bigl( \dfrac52,\ \dfrac54 \Bigr)\]

【数学1】二次関数--二次関数の移動

【数学1】二次関数--二次関数の移動

 

今回のテーマ

今回取り扱うのは,二次関数の移動です。二次関数以外にも幅広く関数の移動として用いられる概念ですが,ここでは一例として二次関数にフォーカスしてみます。

  1. 関数の移動について
  2. 二次関数の表現方法と頂点
  3. 頂点の移動

 がテーマです。

授業動画はこちらをご覧ください

youtu.be

演習問題

$\fbox{1}\ 次の二次関数の軸と頂点を求めよ。また,そのグラフをかけ。\\ (\ 1\ )\ y = (x - 4)^2 + 3\\(\ 2\ )\ y = -2 (x +2)^2 + 2\\$
$\fbox{2}\ 二次関数\ y=x^2\ のグラフを平行移動して,次の頂点に移したとき,それをグラフとする二次関数を求めよ。\\ (\ 1\ )\ (1,\ 4)\\(\ 2\ )\ (-2,\ -2)\\$
$\fbox{3}\ 次の二次関数の軸と頂点を求めよ。また,そのグラフをかけ。\\ (\ 1\ )\ y = x^2 + 4x +5\\(\ 2\ )\ y = -2x^2 -6x + 3\\$
$\fbox{4}\ 二次関数\ y = x^2+4x+2\ \cdots①\ は,二次関数\ y= x^2-2x+5\ \cdots② をどれだけ平行移動したグラフになるか。 \\$

CheatSheet

 

演習解答

$\fbox{1}\\ (\ 1\ )\ 式より,y=x^2のグラフを\ x\ 軸方向に\ 4,y\ 軸方向に\ 3\ だけ移動したグラフであることがわかる。従って,軸は\ x=4,頂点は(4,\ 3)であり,そのグラフは次のようになる。$


$(\ 2\ )\ 式より,y=-2x^2のグラフを\ x\ 軸方向に\ -2,y\ 軸方向に\ 2\ だけ移動したグラフであることがわかる。従って,軸は\ x=-2,頂点は(-2,\ 2)であり,そのグラフは次のようになる。$



$\fbox{2}\\ \ (\ 1\ )\ y=(x-1)^2+4 \\ \ (\ 2\ )\ y=(x+2)^2-2$

$\fbox{3}\\ \ (\ 1\ )\\ \ \begin{align} y&=x^2+4x+5 \\ &= (x^2+4x+4)+1 \\ &= (x+2)^2 + 1 \end{align}\\ となるので,y=x^2のグラフを\ x\ 軸方向に -2,y 軸方向に\ 1\ だけ移動したグラフであることがわかる。従って,軸は x=-2,頂点は(-2, 1)であり,そのグラフは次のようになる。$



$\\ \ (\ 2\ )\\ \ \begin{align} y&=-2x^2-6x+3 \\ &= -2(x^2+3x)+3 \\ &= -2\Bigl\{\Bigl(x+\dfrac{3}{2}\Bigr)^2- \dfrac{9}{4}\Bigr\} + 3\\ &= -2\Bigl(x+\dfrac{3}{2}\Bigr)^2 + \dfrac{15}{2} \end{align}\\ となるので,y=-2x^2のグラフを\ x\ 軸方向に -\dfrac{3}{2},y\ 軸方向に\ \dfrac{15}{2}\ だけ移動したグラフであることがわかる。従って,軸は x= -\dfrac{3}{2},頂点は\Bigl( -\dfrac{3}{2}, \ \dfrac{15}{2}\Bigr)であり,そのグラフは次のようになる。$


$\fbox{4}\\ x^2+4x+2 = (x+2)^2 - 2 \cdots① \\ x^2 - 2x+5 = (x-1)^2 + 4 \cdots② \\より,①は②を\ x\ 方向に,-2-1 =-3\ 平行移動し,\ y\ 方向に -2-4=-6\ 平行移動したものである。$

【演習2】一次不等式

【演習第2回】一次不等式


演習問題

{\fbox{1} \ 次の不等式を満たす整数解の個数が4つとなるaの範囲を求めよ。\\
( 1 )\ 0\lt x\lt a\\
( 2 )\ 0\lt x\leqq a\\
( 3 )\ 0\leqq x\leqq a\\}

{\fbox{2} \ 次の不等式を解け。\\ 
( 1 )\   3|x| + |x-5| \lt 7 \\ 
( 2 )\ |2x+|x-3|| \leqq 4\\ 
}

動画はこちら

youtu.be

解説

{\fbox{1} \ 次の不等式を満たす整数解の個数が4つとなるaの範囲を求めよ。\\
( 1 )\ 0\lt x\lt a\\
数直線は以下の通り。\\}
アセット 2
{数直線より,整数解は\ x=1,2,3,4\ の4つ。\\
従って求めるaの範囲は\\
        4\lt a\leqq 5\\
\\
( 2 )\ 0\lt x\leqq a\\
数直線は以下の通り。\\}
アセット 1
{数直線より,整数解は\ x=1,2,3,4\ の4つ。\\
従って求めるaの範囲は\\
        4\leqq a\lt 5\\
\\
( 3 )\ 0\leqq x\leqq a\\
数直線は以下の通り。\\}
アセット 1
{数直線より,整数解は\ x=0,1,2,3\ の4つ。\\
従って求めるaの範囲は\\
        3\leqq a\lt 4\\
\\
}
{\fbox{2} \ 次の不等式を解け。\\
( 1 )\ 3|x| + |x-5| \lt 7\cdots①\\
}

 |x| = \begin{cases} x &(x \geqq 0) \\ -x &(x\lt 0) \end{cases}\\
 |x-5| = \begin{cases} x - 5 &(x \geqq 5) \\ -x + 5 &(x\lt 5) \end{cases}\\
{と書けるので,x\lt 0,0\leqq x \lt 5,5\leqq x\ の3つの範囲で場合分けを考える。\\
(ⅰ)\ x\lt 0\ の場合\\
\begin{align}
①&\Leftrightarrow -3x-x+5\lt 7\\
&\Leftrightarrow 4x\gt -2\\
&\Leftrightarrow x\gt -\dfrac{1}{2}\\
\end{align}
}
{x\lt 0\ と合わせて考えて,-\dfrac{1}{2}\lt x \lt 0\\
(ⅱ)\ 0\leqq x \lt 5\ の場合\\
\begin{align}
①&\Leftrightarrow 3x-x+5\lt 7\\
&\Leftrightarrow 2x\lt 2\\
&\Leftrightarrow x\lt 1\\
\end{align}\\}
{0\leqq x \lt 5\ と合わせて考えて,0\leqq x\lt 1\\
(ⅲ)\ 5\leqq x\ の場合\\
\begin{align}
①&\Leftrightarrow 3x+x-5\lt 7\\
&\Leftrightarrow 4x\lt 12\\
&\Leftrightarrow x\lt 3\\
\end{align}\\}
{5\leqq x\ と同時に満たすxは存在しないので不適。\\
以上(ⅰ)~(ⅲ)より,求める範囲は\\
        -\dfrac{1}{2}\lt x \lt 1\\

( 2 )\ |2x+|x-3|| \leqq 4\cdots①\\
(ⅰ)\ x\lt 3\ の場合\\
\begin{align}
①&\Leftrightarrow |2x-x+3|\leqq 4\\
&\Leftrightarrow|x+3|\leqq 4\\
\end{align}\\
}
{(ⅰ-a)\ x\lt -3\ の場合\\
\begin{align}
①&\Leftrightarrow -x-3\leqq 4\\
&\Leftrightarrow x\geqq -7\\
\end{align}\\
}
{x\lt -3\ と合わせて考えて,-7\leqq x \lt -3\\
(ⅰ-b)\ -3\leqq x\lt 3\ の場合\\
\begin{align}
①&\Leftrightarrow x+3\leqq 4\\
&\Leftrightarrow x\leqq 1\\
\end{align}\\
}
{-3\leqq x\lt 3\ と合わせて考えて,-3\leqq x \leqq 1\\
(ⅱ)\ 3\leqq x\ の場合\\
\begin{align}
①&\Leftrightarrow |2x+x-3|\leqq 4\\
&\Leftrightarrow|3x-3|\leqq 4\\
&\Leftrightarrow3|x-1|\leqq 4\\
\end{align}\\
}
{x\geqq 3\ より,\\
\begin{align}
①&\Leftrightarrow 3(x-1)\leqq 4\\
①&\Leftrightarrow x-1\leqq\dfrac{4}{3}\\
①&\Leftrightarrow  x\leqq \dfrac{7}{3}\\
\end{align}\\}
{これと\ x\geqq 3\ を同時に満たすxは存在しないので不適。\\
以上(ⅰ)~(ⅱ)より,求める範囲は\\
        -7\leqq x \leqq -3\\
}

集合と論証--センター演習

【数学1】集合と論証--センター演習

 

今回のテーマ

今回はセンター試験の過去問(改題)を用いた演習に取り組んでいきます.

  • 一つ目は2015年の数学1から引用しました.
  • 二つ目は2012年の数学1から引用しました.
  • 詳細な解答は動画でご覧ください.
  • 略解は記載しています.

 

授業動画はこちらをご覧ください

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演習問題

${\bf 第一問}\ \ [2013年センター数学1第一問\fbox{改}] \\$

条件$p_1,p_2,q_1,q_2$の否定をそれぞれ$\overline{p_1},\overline{p_2},\overline{q_1},\overline{q_2}$と書く.

( 1 ) 命題「$(p_1\ かつ\ p_2 )\Longrightarrow (q_1\ かつ\ q_2 )$」の対偶は次のうちどれか.

⓪ $(\overline{p_1}\ かつ\ \overline{p_2} )\Longrightarrow (\overline{q_1}\ かつ \ \overline{q_2})$
① $(\overline{p_1}\ または\ \overline{p_2})\Longrightarrow (\overline{q_1}\ または \ \overline{q_2})$
② $(\overline{q_1}\ かつ \ \overline{q_2})\Longrightarrow (\overline{p_1}\ かつ\ \overline{p_2} )$
③ $(\overline{q_1}\ または \ \overline{q_2})\Longrightarrow (\overline{p_1}\ または\ \overline{p_2} )$

( 2 ) 自然数$n$に対する条件$p_1,p_2,q_1,q_2$を次のように定める.

 \begin{align} p_1 &\colon nは素数である.\\ p_2 &\colon n+2は素数である. \\ q_1 &\colon n+1は5の倍数である. \\ q_2 &\colon n+1は6の倍数である. \\     \end{align}

30以下の自然数$n$の中で,

$命題「(p_1\ かつ\ p_2 )\Longrightarrow (\overline{q_1}\ かつ\ q_2 )」$

の反例となるのは,$\fbox{ ア }$と$\fbox{ イウ }$ の二つである.



${\bf 第二問}\ \ [2018年センター数学1第一問\fbox{改}] \\$

実数$x$に関する次の条件$p,q,r,s$を考える.
\[p\ \colon \ |x-2| \gt 2,q\ \colon \ x \lt 0,r \ \colon \ x \gt 4,s\ \colon \ \sqrt{x^2}\gt 4 \]

$q$または$r$であることは,$p$であるための$\fbox{ ア }$.

また,$s$は$r$であるための$\fbox{ イ }$.

⓪ 必要条件であるが,十分条件ではない.
① 十分条件であるが,必要条件ではない.
② 必要十分条件である.
③ 必要条件でも十分条件でもない.

演習解答

${\bf 第一問}$
$(1)\ (p_1\ かつ\ p_2 )\Longrightarrow (q_1\ かつ\ q_2 )の対偶は,\\ (\overline{q_1}\ または \ \overline{q_2})\Longrightarrow (\overline{p_1}\ または\ \overline{p_2} )なので,③が正解\\ \\ (2)\ p_1\ かつ\ p_2 を満たす整数の集合は,\{3,5,11,17,29\}であり,\\ \overline{q_1}\ かつ\ q_2を満たす整数の集合は,\{5,11,17,23\}である.\\ 集合Pにありながら,集合Qにない整数は,3,29の二つである.$

${\bf 第二問}$
$\fbox{ ア } \ \ qまたはrは,「x \gt 4 または x \lt 0」であり,それはpと等しい.\\ したがって,qまたはrであることは,pであるための必要十分条件である.\\\fbox{ イ } \ \ rは,平方根を外すと,「x \lt -4 またはx \gt 4」である.\\条件\ s\cdots②と条件\ r\cdots①は,以下の通り$



$なので,sはrであるための,必要条件である.$

数と式--センター演習

【数学1】数と式--センター演習

 

今回のテーマ

今回はセンター試験の過去問(改題)を用いた演習に取り組んでいきます.

  • 一つ目は2019年の数学1から引用しました.
  • 二つ目は2012年の数学1から引用しました.
  • 詳細な解答は動画でご覧ください.
  • 略解は記載しています.

 

授業動画はこちらをご覧ください

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演習問題

${\bf 第一問}\ \ [2019年センター数学1第一問\fbox{改}] \\ [1] \ a\ を実数とする.\\ 9a^2-6a+1 = \Bigl(\fbox{ ア }a - \fbox{ イ }\Bigr)^2\ である.次に\\ $
$\begin{align} A=\sqrt{9a^2-6a+1}+|a+2| \end{align} \\$
$とおくと\\ $
$\begin{align} A=\sqrt{\bigl(\fbox{ ア }a - \fbox{ イ }\bigr)^2}+|a+2| \end{align}\\
$
$と書き換えられる.\\ $

$(0) \ Aの絶対値と平方根を外しなさい.\\ $

$(1) \ a = \dfrac{1}{2\sqrt{2}}\ のとき,A = \sqrt{\fbox{ ウ }}+\fbox{ エ }\ である.\\ $

$(2) \ -2\leqq a\leqq \dfrac{1}{3}のとき,Aの取りうる範囲は\\\begin{align}\dfrac{\fbox{ オ }}{\fbox{ カ }}\leqq A \leqq \fbox{ キ }\end{align}\\である.\\ $

$(3) \ A=2a+13\ となるa\ の値は\\\begin{align}\fbox{ ク },\dfrac{\fbox{ ケ }}{\fbox{ コ }}\end{align}\\である.$

${\bf 第二問}\ \ [2012年センター数学1第一問] \\
[1] \\ (1)\ 不等式 |2x+1| \leqq 3\ の解は\ \fbox{ アイ }\leqq x \leqq\fbox{ ウ }\ である. \\
以下,a\ を自然数とする.\\
(2)\ 不等式\\ \begin{align}|2x+1|\leqq a \end{align} \\ の解は\dfrac{-\fbox{ エ }-a}{\fbox{ オ }}\leqq x \leqq \dfrac{-\fbox{ エ }+a}{\fbox{ オ }}\ である.\\ $
 {(3)\  不等式\ |2x+1| \leqq a\ を満たす整数\ x\ の個数を\ N\ とする.a=3\ のとき,N=\fbox{  カ  }\ である.また,a\ が\ 4,5,6,...\ と増加するとき,N\ が初めて\ \fbox{  カ  }\ より大きくなるのは,a=\fbox{  キ  }\ のときである.}

演習解答

${\bf 第一問}$

 {9a^2-6a+1 = (3a-1)^2 \\ \fbox{ ア }=3,\fbox{ イ }=1 \\ \begin{align}A &= \sqrt{9a^2 - 6a + 1}+|a+2|\\ &= |3a-1|+|a+2|\end{align}}

 {(0)\ 絶対値を二つ外す必要がある.\\ 3a-1\ の正負と,a+2\ の正負を検討する.\\したがって,a \lt -2, -2 \leqq a \leqq \dfrac{1}{3}, a \gt \dfrac{1}{3}の3区間についてそれぞれ解を検討する.}

 {
A  =  \begin{cases}
(-3a + 1) + (-a-2) &= -4a - 1 &(a \lt -2) \\
(-3a + 1) + (a + 2) &= -2a + 3 &(-2 \leqq a \leqq \dfrac{1}{3}) \\
(3a - 1) + (a + 2) &= 4a + 1 &(a \gt \dfrac{1}{3})
\end{cases}
}

 {(1)\ \dfrac{1}{2\sqrt{2}}が,どの区間に含まれるかを検討する.\\ 今回は, \dfrac{1}{2\sqrt{2}}と\dfrac{1}{3}の大小を考える.有理化と通分をすると,\dfrac{3\sqrt{2}}{12}と\dfrac{4}{12}の比較をすればいいことがわかるので,分子の大小を比較すると,\\3\sqrt{2} = \sqrt{18} \gt \sqrt{16} = 4\\ より,\\\dfrac{1}{2\sqrt{2}} \gt \dfrac{1}{3}\\と言える.したがって,(0)より,\\A =4a + 1 = \sqrt{2} + 1\\が結論づけられる. }

{
(2)\ 一次関数の値域は変域の端点によって決まるので,\\
\begin{align}
A &= -2 \times (-2) + 3 = 7 &(a = -2\ のとき) \\
A &= -2 \times \bigl(\dfrac{1}{3}\bigr) + 3 = \dfrac{7}{3} &(a = \dfrac{1}{3}\ のとき)
\end{align} \\
したがって,\\
\dfrac{7}{3} \leqq A \leqq 7 \\
である.
}

 {(3)\ すべてのパターンで方程式をとき,変域と解の関係からその解が適しているか不適かを考える.\\}
{ 1.\ a \lt -2\ のとき,\\ \begin{align} -4a - 1 &= 2a + 13 \\a &= -\dfrac{7}{3} \end{align}\\ これは,範囲の中に入っているので適する解である.\\ }
 {2.\ -2 \leqq a \leqq \dfrac{1}{3}\ のとき,\\ \begin{align} -2a + 3 &= 2a + 13 \\ a &= -\dfrac{5}{2} \end{align}\\ これは,範囲の中に入っていないの不適である.\\ }

 {3.\ a \gt \dfrac{1}{3}\ のとき,\\ \begin{align}
4a + 1 &= 2a + 13 \\ a &= 6 \end{align} \\ これは,範囲の中に入っているので適する解である.\\ 以上より,6\ と\ -\dfrac{7}{3}\ が解である.}



${\bf 第二問}$
{(1)\\ \ \begin{align}|2x+1| &\leqq 3 \\ -3 \leqq 2x + 1 &\leqq 3 \\ -4 \leqq 2x &\leqq 2 \\ -2 \leqq x &\leqq 1 \end{align}}

{(2)\\ \ \begin{align}|2x+1| &\leqq a \\ -a \leqq 2x + 1 &\leqq a \\ -a-1 \leqq 2x &\leqq a-1 \\ \dfrac{-a-1}{2} \leqq x &\leqq \dfrac{a-1}{2} \end{align}}

{(3)\ 次の図の通り.}



{a=3\ のときは,-2, -1,0,1\ の4つ.}

{a=4\cdots①, a=5\cdots②\ のときが以下の様子.}



{したがって,a=5\ のとき\ x\ は初めて4つよりも多くの解を持つことになる.}

【数学1】集合と論証--命題

集合と論証--命題

 

今回のテーマ

今回取り扱うのは,命題と条件です.主なtopicは,

  1. 命題と条件の違い
  2. 条件と集合のお話
  3. 必要条件と十分条件

です.
 

授業動画はこちらをご覧ください

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演習問題

{\fbox{1}\ 次の命題の真偽を答えよ。また偽であるならば反例を挙げよ。ただし\ x,y\ は実数とする。\\
( 1 )\ 2x=4 \Longrightarrow x=2\\
( 2 )\ x^2 = 9 \Longrightarrow x = 3\\
( 3 )\ 自然数\ n\ は素数 \Longrightarrow n\ は奇数\\
( 4 )\ \dfrac{x}{y} \gt 1\Longrightarrow x\gt y\\
}

{\fbox{2}\ 次の( 1 )~( 4 )について,[ ]に次の①~④のいずれかを入れよ。ただしx,y,zはいずれも実数である。\\
①必要条件であるが,十分条件ではない\\
②十分条件であるが,必要条件ではない\\
③必要十分条件である\\
④必要条件でも十分条件でもない\\
( 1 )\ -2\lt x\lt 1\ は\ x \lt 2\ であるための[ ]。\\
( 2 )\ xz\gt yz\ は\ x\gt y\ であるための[ ]。\\
( 3 )\ \angle{A}が直角であることは\triangle{ABC}が直角三角形であるための[ ]。\\
( 4 )\ 自然数\ n\ が6の倍数であることは,\ n\ が12の倍数であることの[ ]。\\
}


演習解答

{\fbox{1}\ 次の命題の真偽を答えよ。また偽であるならば反例を挙げよ。\\
( 1 )\ 2x=4 \Longrightarrow x=2\\
  この命題は真である。\\
( 2 )\ x^2 = 9 \Longrightarrow x = 3\\
  この命題は偽である。 反例:x=-3\\
( 3 )\ 自然数\ n\ は素数 \Longrightarrow n\ は奇数\\
  この命題は偽である。 反例:n=2\\
( 4 )\ \dfrac{x}{y} \gt 1\Longrightarrow x\gt y\\
  この命題は偽である。 反例:x=-2,\ y=-1\\
}

{\fbox{2}\ 次の( 1 )~( 4 )について,[ ]に次の①~④のいずれかを入れよ。ただしx,y,zはいずれも実数である。\\
①必要条件であるが,十分条件ではない\\
②十分条件であるが,必要条件ではない\\
③必要十分条件である\\
④必要条件でも十分条件でもない\\
\\
( 1 )\ -2\lt x\lt 1\ は\ x \lt 2\ であるための[ ]。\\
  -2\lt x\lt 1\cdots①\ と\ x \lt 2\cdots②\ を数直線に表すと以下の通り。
}


{数直線より,①と②の関係は以下のよう。}


{以上より①は②であるための\ \underline{\textbf{②十分条件であるが必要条件でない}}。\\
\\
( 2 )\ xz\gt yz\ は\ x\gt y\ であるための[ ]。\\
  xz\gt yz\ を両辺\ z=-1\ で割ると\ x\lt y\ となるので,xz\gt yz \not\Rightarrow x\gt yである。\\
  同様に,x\gt y\ に両辺\ z=-1\ をかけるとxz\lt yz\ となるので,x\gt y\not\Rightarrow xz\gt yz\\
  以上よりxz\gt yz\ は\ x\gt y\ であるための\ \underline{\textbf{④必要条件でも十分条件でもない}}。\\
\\
( 3 )\ \angle{A}が直角である\cdots①ことは\triangle{ABC}が直角三角形である\cdots②ための[ ]。\\
  \angle{A}が直角であるとき,\triangle{ABC}は直角三角形である。\\
  一方,\angle{B}が直角である\triangle{ABC}は直角三角形であるが,この時\angle{A}は直角でない。従って①②の関係は以下の通り。}



{以上より①は②であるための\ \underline{\textbf{②十分条件であるが必要条件でない}}。\\
\\
( 4 )\ 自然数\ n\ が6の倍数である\cdots①ことは,\ n\ が12の倍数である\cdots②ことの[ ]。\\
  n=18\ のとき,n\ は6の倍数であるが12の倍数ではない。\\
  一方,n\ が12の倍数の時,n=12k\ (k\in \mathbb{Z})と書ける。このとき,\\
      n\ =\ 12k\ =6(2k)\\
  となり,2k\in \mathbb{Z}であるから\ n\ は6の倍数。従って①②の関係は以下の通り。}


{以上より①は②であるための\ \underline{\textbf{①必要条件であるが十分条件でない}}。\\}

【数学1】集合と論証--集合

 

今回のテーマ

今回は,集合と論証の第一回ということで,集合を扱います.

  1. 要素と集合
  2. 記号の意味について
  3. 和集合・共通部分・空集合・補集合
  4. ド・モルガンの法則

 

授業動画はこちらをご覧ください

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演習問題

{\fbox{1} \ 次の集合の要素を書け。\\
( 1 )\ A=\{x|-2\lt x \lt 4,\ x\in \mathbb{Z}\}\\
( 2 )\ B=\{\sqrt{x}\ |\ 0\leqq x \lt 16,\ \sqrt{x} \in \mathbb{Z}\}\\
}

{\fbox{2} \ 次の集合を条件で記述せよ。\\
( 1 )\ A=\{-\dfrac{1}{27},\dfrac{1}{9},-\dfrac{1}{3},1,-3,9\ \}\\
( 2 )\ B=\{\ 0,\sqrt{3},2\sqrt{3},3\sqrt{3}\ \}\\
}

{\fbox{3} \ 集合\ A=\{6n+1|n\in \mathbb{N}\}\ が集合\ B=\{2n-1|n \in \mathbb{N}\}\ の部分集合であることを示せ。\\}

{\fbox{4} \ 全体集合\ U=\{0,1,2,3,4,5,6,7,8,9\}\ の部分集合A,B,Cを\ A=\{0,1,2,3,4,5\},\ B=\{1,3,5,7,9\},\ C=\{2,3,5,7\}\ とするとき、次の集合を求めよ。\\
( 1 )\ A\cup B\ \ ( 2 )\ B\cap C\ \ ( 3 )\ A\cap B\cap C\ \ ( 4 )\ \overline{A} \cap \overline{B} \cap \overline{C}\ \ ( 5 )\ \overline{\overline{A} \cup C}\ \ ( 6 )\ (A\cap \overline{B})\cap (B\cap C)\\
}

{\fbox{5} \ 集合\ \overline{(\overline{A}\cap B)\cup \overline{B}}\ を簡単にせよ。\\}

 

演習解答

{\fbox{1}\\
( 1 )\ A=\{-1,0,1,2,3\}\\
( 2 )\ B=\{0,1,2,3\}\\
}

{\fbox{2} \ 次の集合を条件で記述せよ。\\
( 1 )\ A=\{(-3)^n|-3\leqq n \leqq 2,n\in \mathbb{Z}\}\\
( 2 )\ B=\{\ n\sqrt{3}\ |\ 0 \leqq n \leqq 3,n\in \mathbb{Z}\}\\
}

{\fbox{3} \ 集合\ A=\{6n+1|n\in \mathbb{N}\}\ が集合\ B=\{2n-1|n \in \mathbb{N}\}\ の部分集合であることを示せ。\\
(解答)\\
集合Aの任意の要素を\ x=6n+1\ (n\in \mathbb{N})とする。\\
x=6n+1\\
\ \ =2(3n+1)-1\\
ここで,n\in \mathbb{N}なので,3n+1\in \mathbb{N}であるから,\\
\begin{align}
&&&&x&\in B\\
&&&&\therefore\ A&\subset B\\
\end{align}\\
}

{\fbox{4} \ 全体集合\ U=\{0,1,2,3,4,5,6,7,8,9\}\ の部分集合A,B,Cを\ A=\{0,1,2,3,4,5\},\ B=\{1,3,5,7,9\},\ C=\{2,3,5,7\}\ とするとき、次の集合を求めよ。\\
( 1 )\ A\cup B =\{0,1,2,3,4,5,7,9\}\\
( 2 )\ B\cap C =\{3,5,7\}\\
( 3 )\ A\cap B\cap C =\{3,5\}\\ 
( 4 )\ \overline{A} \cap \overline{B} \cap \overline{C}=\{6,8\}\\ 
\begin{align}
( 5 )\ \overline{\overline{A} \cup C}&=\overline{\overline{A}}\cap \overline{C}\ (\becauseド・モルガンの法則)\\
&=A \cap \overline{C}\\
&=\{0,1,4\}\\
\end{align}\\}
{\begin{align}( 6 )\ (A\cap \overline{B})\cap (B\cap C)&=A\cap (B\cap \overline{B}) \cap C\\
&=A\cap \phi \cap C\\
&=\phi\\
\end{align}\\
}

{\fbox{5} \ 集合\ \overline{(\overline{A}\cap B)\cup \overline{B}}\ を簡単にせよ。\\
(解答)\\
\begin{align} \overline{(\overline{A}\cap B)\cup \overline{B}} &=(\overline{\overline{A}\cap B}) \cap \overline{\overline{B}}\ (\becauseド・モルガンの法則)\\
&=(\overline{\overline{A}}\cup \overline{B}) \cap B\ (\becauseド・モルガンの法則)\\
&=(A\cap B) \cup (\overline{B} \cap B)(\because分配の法則)\\
&=(A\cap B) \cup \phi\\
&=A\cap B\\
\end{align}
}

【数学1】数と式--不等式

不等式

 

今回のテーマ

今回のテーマは一次不等式です.

  1. 一次不等式の基本的な解法
  2. 連立一次不等式
  3. 絶対値を含む一次不等式の解法

を取り扱っています.

 

授業動画はこちらをご覧ください

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演習問題

{\fbox{1} \ 次の不等式を解け。\\
 ( 1 )\   3x+5\gt 2x-1 \\
( 2 )\  x-2\gt \dfrac{1}{3}x+2\\
( 3 )\ 4x-3\leqq 7x+9\\
( 4 )\ 13-5x\geqq x-2\\
( 5 )\ 3x -2(1-x)\leqq 8 + 5(2x+1)\\
( 6 )\ \dfrac{5-3x}{6}\geqq\dfrac{x+8}{4}-x\\
( 7 )\ |2x| \lt 4\\
( 8 )\ |2x-5| \gt 3\\
}

{\fbox{2} \ 次の連立不等式を解け。\\
 ( 1 )\begin{cases}
\ 2x-3\lt x-1\\
\ x-1\lt 3x+5\\
\end{cases}\\
 ( 2 )\begin{cases}
\ 2x+5\geqq 4x-1\\
\ 1-x\leqq 2(x+1)\\
\end{cases}\\
 ( 3 )\begin{cases}
\ 5x-4\leqq 3x+6\\
\ -4x+14\geqq x-6\\
\end{cases}\\
}

{\fbox{3} \ 次の不等式を解け。\\
 ( 1 )\   x+6\leqq -3x-6\leqq -2x+9 \\
( 2 )\ -x-5\leqq 2 \leqq -2x-4\\
}

{\fbox{4} \\
1個200gで120円のりんごと,1個120gで80円の梨がある。\\
合計25個買って,重さは3.7kg以上,値段は2400円未満にするとき,\\
それぞれ何個ずつ買えばいいか。
}

CheatSheet

f:id:brian_tee:20190404030034p:plain
cheat sheet

演習解答

{\fbox{1} \\
( 1 )\\
\ 3x+5\gt 2x-1 \\
\ 3x-2x\gt -1 -5\\
\ x\gt -6\\
( 2 )\\
\ x-2\gt \dfrac{1}{3}x+2\\
\ x-\dfrac{1}{3}x \gt 2+2\\
\ \dfrac{2}{3}x \gt 4\\
\ x\gt 6\\
( 3 )\\
\ 4x-3\leqq 7x+9\\
\ -3 -9 \leqq 7x -4x\\
\ 3x \geqq -12\\
\ x \geqq -4\\
( 4 )\\
\ 13-5x\geqq x-2\\
\ 13+2 \geqq x+5x\\
\ 6x\leqq 15\\
\ x\leqq \dfrac{5}{2}\\
( 5 )\\
\ 3x -2(1-x)\leqq 8 + 5(2x+1)\\
\ 3x -2+2x \leqq 8+10x+5\\
\ -2 -13\leqq 10x-5x\\
\ 5x \geqq -15\\
\ x \geqq -3\\
( 6 )\\
\ \dfrac{5-3x}{6}\geqq\dfrac{x+8}{4}-x\\
\ 2(5-3x)\geqq 3(x+8)-12x\\
\ 10-6x\geqq 3x+24-12x\\
\ -6x -3x +12x\geqq 24-10\\
\ 3x\geqq 14\\
\ x\geqq \dfrac{14}{3}\\
( 7 )\\
\ |2x| \lt 4\\
\ -4 \lt 2x \lt 4\\
\ -2 \lt x \lt 2\\
( 8 )\\
\ |2x-5| \gt 3\\
\ 2x-5 \lt -3,\ 3\lt 2x-5\\
\ 2x\lt 5-3,\ 3+5\lt 2x\\
\ x\lt 1,\ 4\lt x\\
}

{\fbox{2} \\
 ( 1 )\begin{cases}
\ 2x-3\lt x-1\cdots①\\
\ x-1\lt 3x+5\cdots②\\
\end{cases}\\
①より,x\lt 2\\
②より,x\gt -3\\
これらを連立して,-3\lt x \lt 2\\}
 {( 2 )\begin{cases}
\ 2x+5\geqq 4x-1\cdots①\\
\ 1-x\leqq 2(x+1)\cdots②\\
\end{cases}\\
①より,\\
\begin{align}
&6\geqq 2x\\
&x\leqq 3\\
②より,\\
&-1\leqq 3x\\
&x\geqq \dfrac{1}{3}\\
\end{align}\\
これらを連立して,\dfrac{1}{3} \leqq x \leqq 3\\}
 {( 3 )\begin{cases}
\ 5x-4\leqq 3x+6\cdots①\\
\ -4x+14\geqq x-6\cdots②\\
\end{cases}\\
①より,\\
\begin{align}
&2x\leqq 10\\
&x\leqq 5\\
②より,\\
&20\geqq 5x\\
&x\leqq 4\\
\end{align}\\
これらを連立して, x \leqq 4\\
}

{\fbox{3} \\
 ( 1 )\   x+6\leqq -3x-6\leqq -2x+9 \\
\begin{cases}
\ x+6\leqq -3x-6\cdots①\\
\ -3x-6\leqq -2x+9\cdots②\\
\end{cases}\\
①より,\\
\begin{align}
&4x\leqq -12\\
&x\leqq -3\\
②より,\\
&-15\leqq x\\
&x\geqq -15\\
\end{align}\\
これらを連立して, -15\leqq x \leqq -3\\
}
{( 2 )\ -x-5\leqq 2 \leqq -2x-4\\
\begin{cases}
\ -x-5\leqq 2\cdots①\\
\ 2\leqq -2x-4\cdots②\\
\end{cases}\\
①より,\\
\begin{align}
&-7\leqq x\\
&x\geqq -7\\
②より,\\
&2x\leqq -6\\
&x\leqq -3\\
\end{align}\\
これらを連立して, -7\leqq x \leqq -3\\
}

{\fbox{4} \\
1個200gで120円のりんごと,1個120gで80円の梨がある。\\
合計25個買って,重さは3.7kg以上,値段は2400円未満にするとき,\\
それぞれ何個ずつ買えばいいか。\\
(解答)\\
りんごを\ x\ 個買うとすると,梨は\ (25-x)\ 個買うことになる。\\
重さについて不等式を立てると,\\
200x+120(25-x)\geqq 3700\cdots①\\
値段について不等式を立てると,\\
120x+80(25-x)\lt 2400\cdots②\\
①より,\\
\begin{align}
&200x+3000-120x\geqq 3700\\
&80x\geqq 700\\
&x\geqq 8.75\\
②より,\\
&120x+2000-80x\lt 2400\\
&40x\lt 400\\
&x\lt 10\\
\end{align}\\
これらを連立して, 8.75\leqq x \lt 10\\
買った個数は整数なので,この範囲にある整数を考えると,x=9\\
以上より,りんご9個,梨16個買えば良い。\\
}